異物混入トラブル相次ぐマクド、今度は「ソーセージエッグマフィンにナット」でXがざわつく

過去にはゴキブリも

昨年12月28日、ある客がマクドナルドで購入したソーセージエッグマフィンのエッグフィリングの部分に金属製のナットが混入していた事実を、商業SNSのX(旧 Twitter)にポストしたところ、そのポストに反応が殺到し、Xがざわついたということを、週刊誌の女性自身が報道しました。そのポストに対するインプレッション(何らかの反応)の総数は、女性自身の報道があった5日現在で3,300万件にも上っていたということです。過去には、昨年3月にはハンバーガーにゴキブリの死骸が、同じく11月下旬には、グラコロから生きたゴキブリが飛び出してきたとの苦情もあり、騒然とさせました。

●女性自身「ソーセージエッグマフィンにナット混入」の記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/de8af6b22ad519e1013fd7713fd7353219bed445

●「マクドのグラコロに生きたゴキブリ」の記事(2023年11月下旬)
https://diamond.jp/articles/-/335072?page=3

マックのグラコロにゴキブリ混入?客「まだ生きていた」 運営は「現物お預かりできず」...申し出あった事実は認める

●「マクドのハンバーガーにゴキブリの死骸」の記事(2023年2月)
https://www.j-cast.com/2023/03/10457649.html?p=all

日本マクドナルドは「社交辞令の達人」、真意は?

この客は、日本マクドナルドの公式Xアカウントに報告し、どのようにすればよいかについて相談したということですが、これに対して日本マクドナルドは、ソーセージエッグマフィンにナットが入っていたという事実は認めたうえで謝罪をしたということです。しかし、その異物混入の原因について、女性自身が日本マクドナルドに問い合わせたところ、当該の客に対するお詫びの表示はしたものの、「個別案件については、詳細の回答は差し控えさせていただきます」と答えたということです。この日本マクドナルドの対応については、FMGでもこれまでにも同様の行動傾向を確認しており、疑いはありません。日本マクドナルドのオペレーターには、クレーム対応マニュアルに沿った対応が叩き込まれており、それに即した杓子定規な対応を行った結果と考えられます。このクレーム対応マニュアルは、従うかぎり「社交辞令の達人」といえるような内容になっていると考えられ、ある意味で「素晴らしい出来」といえるものです。しかし、肝心の各個別案件に即した柔軟な対応に対しては、「詳細な回答は差し控える」と濁すという、意識レベルの高い市民層からすれば、「マクドナルドに来る客は明らかに意識レベルが低いと割り切った、客の足下を見た対応だ」と思える、明らかに透明性に欠いた対応といえます。

全く別の機会に、これまでにFMGが日本マクドナルドに客の健康配慮についての考え方を引き出す質問を行ったところ、「マクドナルドで栄養バランスや添加物の配慮は一切考えていない。マクドナルド以外の食事で各自の自己責任でバランスをとってほしい」という旨の回答をしていたことは、これまでにも記事に取り上げたとおりですが、このことからも、日本マクドナルドの、客の健康や安心のことはほとんど考えず、表面だけで納得させるという上辺だけの対応をすればオーライという真意が透いて見えます。さらにいえば、アメリカのマクドナルドでは、トラブルや客の健康を考えない食事の提供が裁判沙汰になったり、排斥運動の槍玉にあがったりして、経営の死活問題に直結する一方で、日本や韓国などの東アジアのマクドナルドはその場で謝罪して終わるだけ。これには、これまでにも取り上げたように、「(アメリカのように裁判沙汰にはならないし、)思考停止ゆえの穏和さで、ごまかしも見逃してくれるのでは」という、黄色人種を軽視するという隠れた真意も見えてきます。このままでは、日本マクドナルドは今後もずっと同じような過ちを繰り返しかねないのではないかということは、容易に想像ができるはずです。

「デマなのでは?」は不毛な議論

マクドなどのジャンクフードで異物混入疑惑が発覚すると必ずといってよいほど起こるのは、「通報そのものがデマなのでは?」という通報者に対する批判です。AIの利用が現実味を持ってきた最近では、誰でもAIで偽映像を作成できるようにもなっており、デマである可能性も否定しきれなくなっています。一方で、そのようなことを見込んでか、通報者をデマを流布したと批判する人の真意には、批判者自身がマクドの愛狂者で、「(何があろうとも)マクド叩きは断じて許せない」と、必死でマクドを庇護するという気持ちがあるのかもしれません。(少なくとも記者には、その真意は解せませんが…)

そのような議論そのものが不毛だと言わんばかりに、一石を投じる記事が、前にもリンクを示したダイヤモンド・オンラインの記事です。もちろん、デマはいかなる場合でも許されませんし、かといって、事あるごとに「デマではないか?」と批判する人も、食品業界の黒い内情を知らない人による、視野の狭さによってでっち上げられる不毛な議論だというわけです。このダイヤモンド・オンラインの記事に関して、記者の結論からいえば、よく的を射ていると考えます。では、それはどういうことかについて詳説していきます。

学生時代などにアルバイトを経験した人であれば、誰でもわかることだと思います。ほとんどの場合、アルバイトには裁量権はほとんどなく、ほぼすべての場合で、上司からの指示、もしくは、本部が作成したオペレーティング・マニュアルに絶対服従させられます。裁量権はほぼ皆無ですから、そのような状況下に置かれていて、はたしてアルバイトは臨機応変な対応ができるでしょうか。あなたがその店のお客様の立場でも、その店の対応に何らかの問題があり、改善を求めても、アルバイトで裁量権がないことを理由にして「できない」と言われ、結局、平日昼間に本部のお客様相談室に電話かメールで連絡する羽目に、というような経験もあろうかと思います。そして、都会の中のお店とはいっても、虫の侵入は完全には防ぎきれません。虫は気が付かないうちに侵入してきますから、機転を利く対応が必要です。それでもアルバイトは、マニュアルの遵守や上司(店長)の指示に従うことで精一杯、虫のことなんて気にしている場合ではないのです。そういったカッツカツのオペレーションを繰り返すうちに、虫入りのマクドができたりするのは、ごく自然な流れということになるわけです。このように考えれば、本部の上っ面だけの謝罪がいかに無意味であるか、そして、虫入りのマクドについて「デマか真実か」についてアーダコーダいうことがいかに不毛であるかがおわかりいただけることでしょう。君子危うきには近寄らずといいます。マクドに行くということは、その人の世界観が狭小であることの顕れでもあります。マクドに行くという選択肢はあり得ないということを、今一度確認しましょう。

「こどもにマクド」はもはや児童虐待、親の育ちが一発でバレる恥ずべき瞬間

休日はマクドに親子で行き、学校給食で異物混入があったときはモンペに豹変するとは、なんと恥知らずで滑稽なことでしょう。

そのこどもは被害者です。マクドに行くかどうかを決定するのは親ですから、親子マクドは、ほぼ100%、親が悪いと言い切れます。仮に、こどもが「友達がマクドに行っているから、マクドに連れて行って!」とごねても、こども思いの親であれば、「こんなにも心にも身体にも環境にも悪い店には行きません!」と、しっかりとしつけるはずですし、幼少の頃から、手作りの本物の食に触れる日常を送る努力をしていれば、マクドが偽物(粗悪品)の寄せ集めで、いかに管理が杜撰であるかが、小学生でも空気のようにわかるようになるはずです。しかし、こどもが生まれる前から、マクドを食べることが常態化している親にとっては、マクドを食べることが「常識」として定着しているわけですから、こどもにもその「常識」を無意識のうちに押し付けることになるわけです。そして、親子でマクドに行くのが休日のルーティーンになり、クラスメイトの親子もそうしているから、やめられなくなる、の悪循環から抜け出せなくなるわけです。休日のマクド、とくに、大規模ショッピングモールのフードコート内店舗では、マクドナルドの思惑通りの光景を見せつけられ、あまりの悲惨さに、思わず目を覆いたくなります。それはまさに、児童虐待そのものです。(一般にいう児童虐待は、手足で暴力を振るう、強く叱責する、などの固定的イメージを持たれますが、親の育ちの悪さから、こどもにジャンクフードの食事を与えるような、心理的に狭い世界観を押し付ける行為も、立派な心理的・身体的(児童)虐待です。)

「あなたは、ゴキブリを食わされるかもしれないマクドに、こどもを食事に連れていきたいですか?」

日本人は潔癖傾向が強く、相対的に比較したがる人が多いですから、さすがにこういった質問をされると、ほとんどの人は「ノー」と拒否反応をするはずです。それでも疑って、「でもマクドに行きたい!」という人は、心理的にはマクド中毒なのかもしれません。マクド中毒の人は、”McDo is the best”なのであり、現状に満足し、好奇心に乏しく、新しい体験をしようという学習意欲が著しく低い実質的な思考停止状態ですから、その人自身も成長できず、こどもも成長させられず、持続可能な社会を育てることもできません。ゴキブリが入っていても懲りることなく、中毒に陥れて食べ続けさせられるマクドの「魔力」と現代日本人の「心理的脆弱性(低レジリエンス)」にいち早く気づき、いかに多くの本物を知るかに勤しむよう、一人ひとりが気づく世の中に変わらないかぎり、持続可能な日本はないということを肝に銘ずるべきです。

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