これまで、ふなあん市民運動メディアでは、保護者の商業依存がネグレクト(育児放棄)につながるリスクを問題視し、独自の報道を行ってきました。このようなリスクを裏付けるような事件が、実際に大阪府富田林市で起きたことを、NHKが報道しました。
2歳児熱中症死、保護者「USJに行って遊んでいた」
「(2歳の女児を自宅に置き去りにして、自分たちは)USJで遊んでいた。」
大阪府警の取り調べに対して、二人の保護者は、こういった呆れた供述をしていたといいます。女児の保護責任者にあたるとみられ、祖母の関係にあたる小野真由美容疑者(46)と、同じく同居人の桃田貴徳容疑者(50)は、暑気対策が不十分な自宅のベビーサークルに、小野優陽ちゃん(2)をおよそ11時間にもわたり放置したままで外出し、熱中症で死亡させた保護責任者遺棄の容疑で、大阪府警に逮捕されました。二人は午前5時頃の早朝に自宅から外出、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ;大阪市)の開園時間が午前10時であることと辻褄が合わず、不審を察知した警察がさらに事情聴取を進めると、桃田容疑者は、「USJに行く前に、奈良にも行った」と話したということです。しかし、警察の調べによると、二人が奈良に行った形跡はなく、虚偽の発言の可能性も含めて、不審な点が残るということで、さらに調べを進めているということです。ただ、USJでの遊興については、実際にやっていたとみられており、二人がUSJのアトラクションに没入する勢いで育児放棄の状況が生じ、その間に熱中症死に至ったとみられています。USJは大阪市の第三セクターとして誕生、開園当初は営業不振に喘ぎましたが、ユダヤ系のP&G出身のカリスママーケターとして知られる森岡毅氏が経営にテコ入れしてから経営がV字回復を遂げ、今日では、商業ゲーム大手任天堂(京都市)プロデュースのアトラクション「スーパー・ニンテンドー・ワールド」ができるまでに至っています。
「とりあえず楽したい」その安易な逃避欲求が商業(OC)依存によるネグレクトに
家事や育児の手間を極度に嫌い、商業的な物事に没入する、手づくりの暮らしや手づくり育児の対極にある商業主義依存育児は教育上きわめて危険であり、いじめや非行、便秘や化学物質過敏症などの健康障害、学力不振、ひきこもり、最悪の場合は、今回の事件のように、死に直結することもあります。このような問題を重く受けとめている、ふなあん市民運動メディアと銀鮒の里学校では、これまでに何度も、報道記事などを通じて警鐘を鳴らしてきました。今回の2歳女児熱中症死事件も、保護責任者の安易で身勝手な商業依存志向が、事件の背景にあるとみられます。マクドナルドやヤマザキパンなどのジャンクフードに商業ゲーム、合成洗剤に柔軟剤、鬼滅の刃や呪術廻戦などといった商業アニメ、そして、パチンコスロット、ゲーセンにUSJなどの商業的レジャー施設と、新自由主義の矛盾に満ちた都会には、保護者の心の弱みに漬け込んだ育児・教育上有害なオーバー・コマーシャリズム(OC)の罠が多数あります。これらのOCの罠に対して無批判であるならば、その人には、育児の資格はないと警告します。OCには、リアルドラッグのような没入・陶酔性があるため、自分自身では自覚できない場合もあります。もし、身近な人にそのようなことに思い当たる節がある場合には、間違っていても構いませんので、銀鮒の里学校にご相談されることをおすすめします。その第一歩が、一人でも多くのこどもを幸せにする子育てをとりもどすことにつながります。
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