またしても快挙です。アップドラフト(仙台市)の販売する「マイナスイオン発生機」と称する集塵機?に関して、消費者庁は本日、効能効果に関する虚偽表示の景品表示法違反で措置命令を出しました。この事案は、ふなあん市民運動メディアの著者が何年も前に、消費者庁に公益通報をしていた事案になります。
この通称「マイナスイオン発生機」は、「滝風イオンメディック」という24万円(税別)で同社から販売されていた商品です。
tbcニュース│tbc東北放送
「滝風イオンメディック」はニセ科学信奉者の間で多くの「信仰者」を集める内海聡も推薦していたことでも知られ、内海聡のイラストを付けた「Utsumion」という名称でも販売されていました。(下の写真参照)
うつみんは滝イオンをお薦めいたします
コメント
以前に、知り合いから、この「滝風イオンメディック」が化学物質過敏症に良いみたいだ、と相談をされたことがあります。しかし、HPには、「Q アロマやお香の香りまで消えてしまいますか?」「A 滝風イオンメディックを稼働させている部屋では逆に香りが引き立ちます。」という表記があり、香害に効果がないのであれば、意味がないと思い、購入を反対しました。高額ですが、うつみん信奉者は購入してしまったかもしれませんね。
tenさん、コメントありがとうございます。
滝風イオンメディックという「眉唾装置」は、比較的近いものでいうなら、電気集塵機?のようなものと考えられます。
電気集塵機とは、表面積の大きい電極板に直流の高電圧をかけ、空気中に漂う、プラスもしくはマイナスに帯電した微粒子を捕捉する装置ですが、そのような装置は、その気があれば、東京の秋葉原や大阪の日本橋で数千円で揃う部品で、超高電圧を発生するDC-DCコンバータ回路を構成すれば、原理上は出来上がると思われます。当然のことですが、実際に標榜しているような効果は期待できませんし、香りの感じ方が変わるというのは、その電気回路とは関係のない思い込みに訴えかける催眠術的効果(プラシーボ効果)によるものと考えられます。すなわち、偽の効果ということです。いうまでもないことですが、化学物質過敏症の予防効果などあるはずもありません。科学リテラシー弱者の弱みに漬け込んだ悪徳商法としか言いようがなく、このようなことは決して許されてはならないことです。しかし、滝風イオンメディックはニセ科学商法の氷山の一角にすぎないと考えられ、ニセ科学(商法)はかなり根が深い問題と察せられます。私たちは気を引き締めて取り組んでいく必要があると考えます。