利己的な「たべものや」の本音:あなたの健康なんか配慮していない

透析急増の闇が物語ること

町中に増える透析クリニック、その透析クリニックさえも、受け入れ超過で、「透析難民」が現れる懸念も…そんな社会に、誰がしたのでしょうか。

結論からいえば、なにより罪深いのは、その原因を黙って売り続けた食品業界、そして、そのことに気づかず、ただ漫然と食べ続ける意識の低い消費者にも過失責任はあるといえます。化学を知らないことは罪なこと、そのことを示す理由のひとつともいえます。

透析とは、慢性腎臓病が悪化し、回復不能な状態に陥った患者が延命のために行う過酷な医療処置。週の半分以上の日、一回あたり5時間程度、ベッドに拘束され、自由を奪われるというのです。嫌だと断れば、それは死を意味する、まさに、生き延びるためには必要な拘束なのです。そのような透析に近づける高リスクの食習慣は、加工食品に過度に依存した食生活であると、多くの医師が警告しているのです。その原因は、ひとつではありませんが、そのなかでもとりわけ重要な食品添加物があります。それは、リン酸塩やリン酸といった無機リン化合物です。無機リン化合物は、「無機リン=超加工食品」の図式がぼぼ正解といえるくらいに、加工度が非常に高い超加工食品の大部分に使用されています。とくに食肉加工品や魚介加工品に多く使われ、じゃがいもの変色防止や乳製品やホイップクリームの乳化安定、コーラなど清涼飲料水の酸味料などとしても使用されており、その摂取量は、(超)加工食品への依存度に正比例するといえるほどです。これまでは、ただなんとなく、「加工食品は身体に悪い」と言われてきましたが、その根拠の大部分は、食品添加物由来の無機リンによるものだということが、新しい常識になりつつあります。

ほとんどの人が気づかない「隠れリン酸塩」

現行の食品表示法によるかぎり、リン酸塩は、加工食品メーカーにとっては、非常に好都合な食品添加物です。なぜなら、リン酸塩を使用していても、必ずしも「リン酸塩」の表示は義務付けられておらず、「リン酸塩」と表示しない包括表示が認められている場合が多いからです。具体的には、このようなものが、隠れリン酸塩として疑われる包括表示として挙げられます。(※必ずしも、すべての場合とはかぎりません。)

  • かんすい(中華麺・インスタントラーメン)
  • 大部分のベーキングパウダー・膨張剤(成分の一部に酸性リン酸塩を使用、炭酸(水素)ナトリウムなどとの化学反応後、中性リン酸ナトリウムのかたちで食品中に残存)
  • 菓子パン・調理パン・惣菜・漬物・冷凍シーフードミックス・ホルモン加工品(タレ漬け肉)・ハンバーグ・成型肉・ハム・ソーセージなどのpH調整剤
  • チーズや乳製品含有クリームなどの乳化剤
  • コーラなど清涼飲料水の酸味料

熱心なFMG読者の方は、もうお気づきかと思います。デパ地下惣菜や外食産業が「シメシメ」と隠し続けるような用途で集中的に使用されているのです。さらには、冷凍シーフードミックスや食肉加工品などで、pH調整剤にカモフラージュして使われている可能性があることからも、自炊派も油断ができないこともわかるかと思います。きつく聞こえるかもしれませんが、もはや

デパ地下スーパー惣菜やコンビニ弁当・外食産業業界は、あなたの敵

なのです。ハンバーガーやインスタントラーメンなどのジャンクフードはもはや言うに及ばず、です。彼らがあなたを喜ばせるためなんて言おうものなら、それこそ欺瞞に満ちています。彼らの本音、それは、

いかにあなたの横着心を煽り、あなたの財布から金を奪うか

ということなのです。意図的にあなたの健康を害そうとは想っていなくても、結果的に、リン酸塩漬けの加工食品を黙ってつくり、黙って売りさばくその姿勢が、あなたの健康を害することになっているのです。

ですから、現状でできるアドバイスとしては、

まず第一に、客が黙っていたら食品添加物を隠し続けるスーパーデパ地下惣菜やコンビニ弁当などは買わない、利用しないことです。仕事上の理由や旅行などで、やむを得ず外食をせざるを得ないときは、行き先の良心的な自然食レストランを調べておいたり、問題のある添加物を含まない食品が買えるお店を調べておき、必要に応じて、お店に問い合わせてみることが大切です。

超加工食品や外食は、リン酸塩に加えて、食塩(塩化ナトリウム)の摂取量も必然的に多くなる傾向があり、腎臓の健康にはダブルパンチとなります。ただでさえ塩分過剰で問題であるうえに、リン酸塩が使われていたら、いかに腎臓に悪い食事かがわかるでしょう。油断は禁物ですが、自然食レストランは、塩分など、食品添加物以外の健康懸念にも配慮されていることもあります。家庭での手料理が基本ですが、食品業界の意識を正しい方向に導くためにも、加工食品や外食への厳しい眼差しと厳しい選択が求められます。世知辛い世の中ですが、ほんとうにあなた自身やあなたの大切な人の健康を守ることができるのは、食品メーカーでも医者でもなく、あなたの知性なのです。

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