あなたの組織は大丈夫?知らないでは済まされないメールマナー:Bcc:の正しい使い方

ITに疎いからこその開き直り?ムカつくメールの送り方あるある!

To:に全員のメールアドレスをダラダラと入れて、何気なく送信…そんなこと、あなたはやらかしていませんか?

実はこのようなメールの送り方、送り手のITデリカシーがダメダメであることが一発でバレる、最もよくあり、最も顰蹙を買うメールの送り方なのです。あなたも、どこかの団体から、このようなメールを送られて、ムッとしたこと、一度はあるのではないでしょうか。そのような、あるまじき問題が、京都府舞鶴市の中学校で実際にあったそうです。舞鶴市立城北中学校で開催予定の地域住民との対話イベントの参加申込者42人に、事務連絡のメールを一斉送信する際に、参加者のメールアドレスをBcc:に入れて送信すべきところを、誤ってTo:に入れて送信したために、参加者全員のメールアドレスが、参加者全員に丸見えになってしまったというのです。このような送り方は、無知による個人情報漏洩の典型的なパターンとして、とくに仕事の世界では、激しく忌み嫌われています。

●上記に関する記事
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1156382

記者も最近、関西のとある園芸関連の団体とのメールの送り方で、同様の送り方をされる方がいて、ムッとしたことがありました。その送り手は、高齢の男性の方で、こちらから指摘をしても、「To:で一斉送信の何が悪い?!」と開き直り、改善をお願いすると、謝罪どころか、自己の正当化をしたり、逆ギレをされる始末。これぞ老害の極致、と言わんばかりの対応だったのです。当然、その男性は、自ら「ITリテラシーがないですよ」といっているようなものであり、話にならなかったので、それ以上は言及はしていませんが、当方以外にも迷惑がかかる潜在的可能性があるので、とても気がかりでモヤモヤさせられたものです。

結論からいえば、一斉送信で最適のケースは一筋縄にはいかず、ケースバイケースですが、大抵の場合は、Bcc:に入れて一斉送信が適している場合が多いです。逆をいうなら、場合によっては、一斉送信でもBcc:に入れて一斉送信すると、マナー違反になるような場合もあるということです。そのような場合は、どのような場合なのか、よくある具体例を示します。

☆役職の上下関係に配慮すべき場合
複数の個人の送り先が、役職の上下関係で幅広く及ぶような場合、宛先の役職・氏名を指定するような、明らかに上位にあたる人をBcc:に入れて送信すると、失礼にあたる場合があります。主催者代表など、最上位の立場にある人で、かつ、メールアドレスが他の送信者に通知されても差し支えがない場合はTo:に、中間的役職者と情報共有するという意味でCcに、参考程度のオブザーバー的な宛先はBcc:に入れるという場合が多いです。

☆メールマガジンなど、送り先の数が極端に多く、かつ、日常的に送信する場合
この舞鶴市の中学校の例のように、42人であれば、微妙なところではありますが、1回きりのイベントの連絡のような、一時的な連絡の場合は、Bcc:で差し支えないでしょう。ただし、ここで問題になるのが、メールマガジンのように、何度も、同じ大量の送信先に送るかどうか、というところで、判断が別れます。メールマガジンのような送り方をする可能性がある場合で、通信の双方向性が重要になる場合には、メーリングリストシステムを使用するのが簡便です。但し、この場合は、返信で問い合わせがきた場合も、その問い合わせも、メーリングリストのメンバー全員に配信されることになります。事務局からの事務連絡を一方的に送信し、返信の問い合わせは、事務局と1:1でしたいというような場合には、メールの同報送信サービスの利用が便利で確実です。利用するシチュエーションによっては、信頼のできるメールの同報送信サービスとの契約も検討したほうがよいでしょう。

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