池袋のライバル「ビックカメラ」と張り合う構図に
家電量販大手のヨドバシホールディングス(ヨドバシHD;以下、ヨドバシHD)が、西武池袋本店の土地などを、売却先の米国投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループから3,000億円弱で取得することがわかった。この取得により、ヨドバシHDは、西武池袋店内の売り場の大部分をヨドバシカメラとその関連店舗で占有する狙いがあるとみられており、地元での反発がより強いものになるのは必至とみられている。池袋といえば、同業競合のビックカメラの本拠地であり、池袋のシンボル的存在であったが、新宿が本拠地のヨドバシが、池袋土着の商売敵のビックカメラに、強気の挑戦を仕掛けるかたちとなるとみられる。
カネさえあれば何をしても許されるのか?強い違和感
圧倒的な財力を盾に、強引に再開発を進めようとするヨドバシHDに対しては、以前から地元で根強い反発があったが、西武池袋本店の土地取得は、そのような地元の根強い反発を無視して強引に行われたとみられている。すでに地元では、「もはや百貨店とはいえない」との違和感を訴える声があるという。その強引なやり方は、大富豪のイーロン・マスクが、Twitterをカネでねじ伏せて強引に改名させたXを彷彿とさせる。カネさえあれば何をやっても許されるのが現代の資本主義社会なのだろうか。イーロン・マスクのXにしてもヨドバシHDにしても、その倫理観が問われるところだ。
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