市民アカデミアの市民運動の特性上、よく、「専門用語が多すぎてわかりにくい」というクレームを受けます。なかには、化学そのものが不要であるかのような、あまりにも場違いな要求をするキワモノもいます。
よく、ネットでは、
「ググれカス！」
というコメントも見かけます。一見して暴言のようにも見えますが、これは、単なる暴言だと断罪してはいけない問題だと思います。市民アカデミアの本音を言わせていただくと、ググれば解決するような単純なことまで、無学者の理不尽な要求のために時間を割かれることに、正直迷惑を被っています。いわゆる「モンスタークレーマー」というやつです。
FMGでは、経営者層や起業家が標準的な情報源として活用する日本経済新聞や日本農業新聞などの専門紙や公共放送NHKの各メディア、政府機関などのウェブサイトで一般的に使用される用語を、特段の補足説明の必要がない標準用語とみなしています。また、各個人の都合で質問をせず、用語や言い回しが理解しにくいために、「そのような情報そのものがおもしろくない」などと、目をそらすような人もいるようですが、これはもっとダメです。今日では、紙の辞書がなくても、ウェブ検索ですぐに用語の意味を調べることができるようになっています。あなた思いの便利な世の中ですね。あなたにとって馴染みがないと思う用語が見つかった場合は、おそらくそれは、アカデミアではわかっていて常識とみなされる可能性が高いですから、いちいち質問するのではなく、まずは、便利なウェブ検索でお調べください。それでもわからない場合は、文脈から意味を類推することを試行し、それでもどうしてもわからない場合には、どのようなことをしてわからなかったのかを説明したうえで、質問してください。あなたの学習の努力が相手に伝われば、相手はそのことで気を悪くすることはないはずです。
市民運動に有益な情報は、各人での解釈を必要とする、ややとっつきづらいと思えるような情報に多く含まれています。まずは、そのような標準用語を多く含んでいる良質な情報源を支障なく読めるように、各自が必要な学習を行う努力が必要です。このような努力がきちんとできる人こそが、専門家との良質な人脈を築くことができるのです。
あなたも、「ググれカス！」と言われない人になってください。
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