新潟県村上市の鳥インフルエンザ発生農場半径10km圏内で死亡のハシブトカラスでA型インフル陽性反応

6日に高病原性鳥インフルエンザが発生し、採卵鶏約130万羽の殺処分が行われた新潟県村上市の採卵養鶏場から半径10km圏内の野鳥監視重点区域で、13日に回収されたハシブトカラスの死体について、A型インフルエンザウイルスの簡易検査を行ったところ、陽性が確認されたことを、17日に新潟県が発表しました。新潟県によりますと、発表時点において、遺伝子検査を行っており、高病原性であるかどうかの確認をしているということです。ハシブトカラスの習性から考えますと、ハシブトカラスの死体から採取されたウイルスの遺伝子検査で、前出の採卵養鶏場と同じH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが確認された場合、この養鶏場と何らかの因果関係がある可能性があります。ハシブトカラスは、その習性から、鳥インフルエンザに感染した渡り鳥の死体を食べたり、あるいは、鳥インフルエンザの感染リスクが高いとされる工業的養鶏場の周囲を徘徊することで自ら感染し、鳥インフルエンザウイルスの国内における実質的な「バラマキ屋」を担っている可能性が指摘されています。FMGでは、直接的には、鳥インフルエンザに感染したカラス類の糞の微粒子を介して、鳥インフルエンザウイルスが養鶏場内にもたらされ、免疫力がきわめて低い状態の鶏が日和見感染し、急速に感染拡大が起こることで、ウイルス量の急増を引き起こすのではないかという「トランジスタ型」感染モデルが成立している可能性があるとみており、農林水産省と環境省に、その感染モデルの検証を行うよう、10日に政策提言をおこなったばかりです。(10日付の記事参照)

これからもFMGでは、30年の市民運動経験で磨いた科学的洞察力を駆使することにより、鳥インフルエンザ感染拡大の高リスク要因としての工業的畜産問題の真相究明に向けた行動を続けるとともに、日本から畜産動物からの反倫理的搾取行為がなくなることを目指して取り組んでまいります。

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Ending Jingle:”モノローグⅡ” by Amacha

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