世界有数のツル飛来地で、いよいよケージ卵王国壊滅の兆しか
鹿児島県は3日午後、同県出水市高尾野町の採卵養鶏場で、新たに鳥インフルエンザの疑い事例がみられたと発表しました。この採卵養鶏場の飼養規模は約3万4千羽ということです。午後2時に系列農協からこの地域を管轄する家畜保健衛生所(家保)に異常発生の通報があり、同3時に、同家保による簡易検査でA型インフルエンザ陽性を確認してAI疑い事例と判明、同6時からは、鹿児島中央家畜保健衛生所で再度の簡易検査とPCR検査を行い、この採卵養鶏場の鶏が疑似患畜であるかの判定を行っているということです。PCR検査の結果、疑似患畜であると確認された場合は、家畜伝染病予防法の規定に基づき、全数殺処分が行われることになるとみられます。鳥インフルエンザが確定した場合、出水市内だけで今季5例目の発生となります。今季の出水市では、渡り鳥のツルの死亡数が1,000羽を超過し、一旦飛来したツルが警戒して韓国方面に逃避する行動も確認されるなど、前代未聞の異常事態となっており、九州屈指のケージ卵王国の壊滅の兆しが見えつつある状況です。同市高尾野町で生産されるケージ卵は、FMG報道局がある豊中市をはじめとした関西にも出荷されています。
鹿児島県による公式情報
https://www.pref.kagoshima.jp/ag07/r4-hpai/5-1.html
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