公共放送が市民層排除・デジタル格差を拡げる矛盾
公共放送の日本放送協会(NHK;東京都渋谷区)は、同協会のパソコン・スマホ向け番組配信デジタルサービスのNHKプラス(NHK+)で、今月23日から、放送設備の更新を機に、Firefoxユーザーを完全排除するとの、オープンソースユーザーに対する宣戦布告ともいじめともとれるような警告をしていたことが、ふなあん市民運動メディアの調べでわかりました。(上の写真を参照)初期のWindows 11でのMozilla排除で問題となったMicrosoftのEdgeやGoogleのChrome、AppleのSafariといった、商業的プラットフォーマー(GAFAM)のブラウザの使用を、NHKプラスの視聴者には実質的に義務付けていることも重大な矛盾であり、大きな問題です。
ふなあん市民運動メディアの取材に対して、NHKのデジタル担当は、「Firefoxは従来から非推奨だったので、(23日以降の完全視聴不可は)とくに問題であるとは考えていない。Firefox対応化の予定はない。」と答えています。改めて確認しておきますが、NHKは公共放送であり、民間のペイテレビとは社会的位置づけ(責任)が全く異なるものです。公共ですから、全体の奉仕者であるべきであって、マイノリティを理由にして排除する態度は断じて許されません。ましてや、MozillaのFirefoxはオープンソースプロジェクトであり、市民社会意識が高い層が愛用する、デジタルにおける生活インフラといえるものですから、なおさらです。このことに関して、NHKのデジタル担当に回答を求めると、「実は、NHKとしては、市民社会意識が高いオープンソースユーザーを尊敬している。しかしながら、Firefoxのユーザーは、そのリスクを承知の上で使用している少数者(マイノリティ)であり、システム開発の技術的観点から、少数者の要望を聞いていてはきりがないので、今回の判断となった。」と、尊敬しつつも排除するという、矛盾しているととれる回答をしています。「リスクを承知の上」というのは、オープンソース運動を愚弄する意図もうかがえます。公共放送のNHKは、万が一の災害時には、正確な情報をいち早く不特定多数に知らせる最大限の責務を負うべき存在です。昨今では、テレビを所有せず、パソコンやスマホでのストリーミング配信を利用するという人も増えています。そんな中で、この発言は、「万が一の災害のときには、(オープンソースユーザーは、NHKプラスで最新の災害情報が得られないことで)被災死してもしかたがない」ということでもあり、ことに悪質といえます。
ふなあん市民運動メディアや銀鮒の里学校ではFirefoxなど市民派オープンソース系を推奨
商業的プラットフォーマー(GAFAM)によるデジタル独占防止と、市民的ソリューションのシェア拡大を目指していくため、ふなあん市民運動メディアや銀鮒の里学校では、Mozilla+Linux(Debian系)の市民派オープンソース系の活動(購読)環境を標準として推奨しています。逆に巨大商業プラットフォーマー系の閲覧環境では、その正確な動作を保証しておらず、とくにAppleのSafariでは、動作そのものが異常になるとの報告も複数いただいています。例えば、Ubuntuの場合、ユーザーは特別に意識していなくても、自動的に推奨環境が構築されるようになっていますので、とても便利です。ふなあん市民運動メディアや銀鮒の里学校のデジタルサービスでは、Mozilla+Linux(Debian系)の市民派オープンソース系の活動(購読)環境をご利用ください。
NHKの「オープンソースいじめ」への抗議にご協力ください
NHKふれあいセンター 放送に、NHKプラスのFirefoxユーザー切り捨て問題(いわゆる「オープンソースいじめ問題」)について、あなたも抗議してください。公共放送として、オープンソースユーザーを切り捨てるという行為は、職務怠慢以外のなにものでもありません。電話番号は、050-3786-5000です。(ナビダイヤルの番号(0570-066-066)もありますが、ナビダイヤル通話料が課金され、とくに携帯電話事業者の無料通話の対象外となりますので、推奨しません。)
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