ヤマザキパン(山崎製パン;東京都千代田区)でまたも、プラクティス(業務慣行)問題の疑惑が浮上した。
疑惑が浮上した問題の商品は、和菓子商品「やまざき 甘納豆」(写真参照)だ。
ほとんどのメーカーでは、うぐいす豆などの淡色系の甘納豆商品では、商品の黒ずみ防止のため、ピロ亜硫酸カリウム(K2S2O5)などの漂白剤が使用されるのが通例だ。ふなあん市民運動メディアは、「やまざき 甘納豆」の原材料表示で「漂白剤」の記載がないにもかかわらず、漂白剤が使用された他社商品とほぼ同等の見た目であることや、ヤマザキパンの企業体質が食品添加物依存体質であることから不審事案と判断、ヤマザキパン本社に説明を求めたところ、「キャリーオーバーについては、開示しておりません」との強硬な隠蔽姿勢をとったことから、隠蔽疑惑が浮上した。隠蔽も立派な品質偽装の手口の一つだ。
食品衛生法では、キャリーオーバーは、加工用剤として、最終製品中に一切残らないという条件付きで、表示義務が免除されてはいるが、食品業界では、はじめから漂白剤を使用せず、その旨を表示するか、漂白剤を使用し、正直に使用添加物として表示することがグッドプラクティスとされている。甘納豆のピロ亜硫酸カリウムの場合、ピロ亜硫酸イオンの状態で残存する可能性が高く、表示免除要件を満たすことは難しいとされる。食品業界の裏事情を知らない人にとっては、「(表示上)無添加なら買う」という購買意志につながるおそれがあることから、法律の解釈次第では、景品表示法違反(優良誤認・不実記載)に問える可能性もある。
これからもふなあん市民運動メディアは、卓越した洞察力と化学力で、ヤマザキパンのプラクティスを徹底監視しつつ、ヤマザキパンの「ESGがん」の深い病巣に容赦なくメスを入れ続けていきます。
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