鳥インフルエンザの怨念か?KFC店舗で爆発事故:新潟県長岡市

19日午後1時過ぎに、新潟県長岡市のケンタッキーフライドチキン(KFC)長岡川崎店で、フライドチキンを揚げる専用のオートクレーブ(圧力釜)が爆発する事故がありました。この事故により、当時、調理機器の交換で出入りしていた調理機器業者2人が負傷しました。負傷者2人は生命に別条はないということです。当時、爆発事故の原因は不明といい、警察が事故の原因を調べているということです。

BSN NEWS|BSN新潟放送

鳥インフルエンザ大流行の最中、「罰当たり」の観念を忘れた世の中で起きた皮肉な事故

昭和の頃のこどもは、戒めのしつけの意味も含めて、「独占欲や残虐性(クリューエルティ)に満ちた爺さんに天罰が下る」というようなストーリーの、日本人が代々継承してきた美徳意識に基づく教訓を含む日本昔話を何度も聞かされたものです。また、このような日本昔話をアニメ化した人気テレビ番組もありました。しかし、現代のこどもは、日本昔話に代わり、西洋の昔話やそのコンセプトから派生した現代絵本の読み聞かせが増えており、公立図書館のこども書籍室でも、そのような傾向がみられます。例えば、亥の子の風習にも見ることができます。

「ある農家が『猪は農作物を荒らす害獣でしかない』と決めつけ、猪が誠心誠意を尽くすも、その猪は、その猪に嫁ぐ予定だった農家の娘に焼き殺されました。その怨念からか、そのときの畑は凶作になりました。困り果てた農家は占い師に相談すると、「猪を供養しなさい」という教えを農家に授けました。農家はその教えのとおりに、うりぼうを象った餅をお供えし、猪の供養を行うと、豊作が戻ってきました。」

そのような伝承に基づく、西日本で行われている、こどもが主役の伝統祭事です。鶏も昭和中期頃までは、家族の一員で、朝に産む卵は貴重なごちそうでした。お祝いの日には、「ごめんね」という気持ちで鶏をさばき、感謝の気持ちでいただいたものです。そのような鶏ですが、今日では、KFCのような店で気軽に買えたり、安い卵や鶏肉のためにさんざん虐げられ搾取され、鳥インフルエンザが発生すれば、県は血相を変えて殺処分をし、それに対して誰も疑問を持ったり批判したりしないというように、世間は「鬼畜の心理」を持つまでに変貌しています。批判を覚悟で書きますが、昭和の頃の市民感覚では、KFCの爆発事故は「罰当たりな事故だ」と苦笑の対象です。今や鶏は養鶏業者にさんざん虐げられても、周りは誰も救いの手を差し伸べず、現実を理解しようともせず、病気にかかればそのまま殺されるという「弱い者いじめ(の対象)」や「搾取(の対象)」の象徴になっています。「鶏は安く食べられてあたりまえ」という罰当たりな固定観念を根本から変えるときが来ていることに、すべての主体が目覚めるときではないでしょうか。見てみぬふりは許されません。

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