米マイクロソフトの最新WindowsとなるWindows 11が、5日、全世界で発売された。Windows 11プレインストールパソコンも、本日から販売・BTO受注が解禁された。
Windowsそのものの自滅を予感させるエディション、前評判悪く
マイクロソフトは昨年まで、Windows 10が最後のWindowsとなり、以後は、更新サービスを継続するとアナウンスしていた。ところが2021年に入ってから、Windows 11を秋にリリースすると突然表明し、様々な憶測が流れるなど、世を騒然とさせた。発売前の評価版では、要求するCPUスペックが高すぎるため、現存するほとんどのPCで「インストールできない」とするエラーが発生し批判が集中、世のWindows 11への期待は一気に冷めた。
その一方で、世界の関心が高まってきているのが、UbuntuなどのLinuxである。事務用PC向けOSの世界シェアではまだ一桁%台だが、それでも着実にシェアを伸ばしている。商魂逞しく、ついには、ゲイツ財団による遺伝子組み換えや農薬に依存した農業や原子力発電の推進も手伝い、持続可能性の変革に逆行するWindowsに愛想つかしたユーザーがLinuxに次々と移行しているとみられる。世界的な情報教育推進の動きもあり、Debian系Linux(Raspbian)ネイティブ動作のRaspberry Piへの期待も高く、今後のDebian系Linuxの普及拡大が期待される。さらに、Ubuntuは、PCだけではなく、スマートフォン向けのUbuntu Touchもあり、欧州で人気のFairphoneなどで利用可能だ。Linux PCとLinuxフォンとの連携も今後、注目されるようになるだろう。持続可能性の時代の今日、商業依存への反省から、オープンソースへの価値観シフトが、世界の市民運動界では進んでいるが、草の根DXを支えるLinuxはそれを象徴するといえる。
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