NHKあさイチでサブリミナルまがい疑惑「トコジラミ対策の解説直後に『ゴイゴイスーな琵琶湖』」、大日本除虫菊への利益誘導か?

NHK問題

金鳥の通称「ゴいス」という商品を想起、トコジラミ駆除にも有効

NHK総合で16日に放送された「あさイチ」で、大日本除虫菊(金鳥;大阪市)への利益誘導ともとられかねない恣意的な利益誘導工作疑惑が浮上しました。日本でも発生事例が報告されるようになったトコジラミ(ナンキンムシ)の駆除対策について解説するコーナーの直後に、「愛(め)でたいnippon滋賀 ゴイゴイスーな琵琶湖」というコーナー(写真)が放映されていたというものです。疑惑は、この「ゴイゴイスー」とめでたいnipponの”nippon(日本)”が、大日本除虫菊(金鳥)の家庭用殺虫剤「コックローチ ゴキブリがいなくなるスプレー」(通称:ゴいス)をサブリミナル的に想起させるおそれがあり、公共放送の放送倫理上、重大な問題があるというものです。この「ゴいス」は防除用医薬部外品で、効能・効果として、ゴキブリの駆除のほかにも、トコジラミの駆除、マダニの駆除もあることが認められている商品です。実際に、トコジラミの駆除対策のコーナーでは、具体的な商品名の言及はなかったものの、「市販の殺虫剤で対処してください」と、間接的に金鳥の殺虫剤を使ってくださいといわんばかりの説明がありました。実際に、大日本除虫菊(金鳥)は、トコジラミの駆除を効能として持つ家庭用殺虫剤シェアとしても首位を争うほどのシェアを誇っています。

サブリミナル効果とは、動画映像のごく一部に、動画とは直接関係がない、広告宣伝効果を匂わせたい対象物の映像を瞬間的に挿入することで、人の潜在意識に働きかける広告宣伝効果のことで、放送倫理上、その使用が禁止されています。この「あさイチ」のサブリミナルまがい疑惑とは、それ自体はサブリミナル効果ではないものの、実質的にサブリミナル効果と同等の意味合いがあり、同等の広告宣伝効果が期待できる状態であったことから、サブリミナルまがい疑惑といえるものとなっています。

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通称「ゴいス」はトコジラミ駆除にも有効(大日本除虫菊(金鳥)公式ウェブサイトより)

ゲストのダイアン、金鳥商品CMへの出演履歴

FMGは、このあさイチサブリミナルまがい疑惑について、さらに調査を進めました。そこで、ゲストのダイアンと金鳥との間に何らかの関係があることを疑い、調査したところ、2022年と2023年に、金鳥の商品「蚊がいなくなるスプレー」のCMに実際に出演していたことが、マーケティング調査会社のオリコンの情報でわかりました。この「蚊がいなくなるスプレー」は、蚊成虫の駆除に有効な成分として、フッ素系ピレスロイドを使用していますが、フッ素系ピレスロイドは、C-F結合が難分解性であることから、FMG(ふなあんインテリエゾン)が次世代のPOPsとして注意喚起している化学物質となっています。

【資料映像】ダイアンが出演している金鳥のCM

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