コロナチャンスに湧く清掃・ビルメン利権

「無理のない衛生を」「衛生環境を整える」。こう謳うのは、銀鮒の里学校事務局から自転車で30分程度、大阪府吹田市の江坂駅の北側に自社ビルを構える、「合掌・感謝の経営」という宗教色の強い経営方針で有名な清掃・衛生サービス大手のダスキンだ。昨今のコロナ禍に便乗し、GoToトラベルの旅館、イベント会場から、学校に至るまで、抗菌加工サービスや消毒サービスの売り込みに躍起になっているのだ。なぜ、抗菌加工サービスを行う必要性があるのか。ふなあん市民運動メディアは、ダスキンに直撃質問をしてみた。ダスキンは、「このようなサービスを求めるお客様のためにやっています」と答えた。これは、抗菌加工サービスの必要性についての回答ではなく、自社のマーケティングの正当性についての回答にすぎない。さらに、「菌とウイルスとは別物であり、直接的な関係はありません」「とくに学校のこどもたちは、常在菌を大切にして、ばばっちくいくべきではないか」とツッコミを入れると、ダスキン側は反論できないでいたのだ。つまりは、

コロナ禍にうまく便乗して潔癖マインドを煽り、必要のないサービスを衝動買いさせるよう、業界にとって都合のよいように需要喚起する

というのが本音のようである。抗菌加工サービスで使用する薬剤の成分名も非公開だという。このような結果は予想はしていたものの、市民の側からすれば、いい迷惑である。ダスキンは大手とはいえ、これは氷山の一角ではないだろうか。日本国内には、ダスキン以外にも、清掃・ビルメンテナンス(ビルメン)業界に属する企業が中小も含めて多数存在する。そして、これらの企業は、ダスキンと同じようなことを考えているのだ。大阪メトロなどの公共交通機関の車内も、コロナ対策と称して、得体のしれない抗菌加工が行われている。情報公開しないので、真偽の判断をしようがないが、安心感を訴求するためか、「天然由来の抗菌剤を使用」などというだけで、反対の市民運動をさせない意図が伺える。公共物への得体のしれない抗菌加工は、とくに化学物質過敏症の人には、深刻な不安要素になっている。

得体のしれない抗菌はいらない。元気な人の手のあぶらを交換してばばっちくありたい。

このように訴えて、得体のしれない抗菌加工をさせない社会にしていきたいものだ。

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