飲食チェーン大手の日本ケンタッキーフライドチキン(KFC;横浜市)が、直営の一部の店舗にあたる約170店舗において、30日から翌年1月2日までの年末年始休業を行っていたことが、FMGの調べで明らかになりました。とくに今冬は、史上最悪の感染拡大が予想されている鳥インフルエンザの影響で、スーパーマーケットや飲食店向けの鶏肉の品薄と高騰状態がすでに顕在化しており、その影響もあるのではないかと、FMGでは分析しています。KFCは、FMGの取材に対して、「弊社では、直営農場からチキンの供給を受けており、鳥インフルエンザでの殺処分の影響を受けたという話は聞いておりません。今季の鳥インフルエンザ禍とは関係はありません」と、鳥インフルエンザ感染拡大の影響を否定しています。KFCのウェブサイトでは、大雪の影響などが、休業や営業時間短縮の根拠として説明されていますが、同業界の他社、とくに、大雪の影響をほとんど受けない大阪などの地域でも休業などが行われていることを考えると、このKFCの説明には、「何か重要なことを隠しているのではないか」と勘ぐらないわけにはいかない、どうしても不自然な点が残ります。このことからFMGでは、KFCに対して、AI禍の内外への影響を含めた丁寧な説明を行うよう要請しました。飲食業界、ことに、チェーン展開の大手では、今日では、年末不休はもちろんのこと、元日から営業するのが常識のようになっていますが、年始だけではなく年末も休業するというのは、きわめて異例といえます。
年末年始の対応について説明するKFCのウェブページ(実際は大雪の影響をほとんど受けない大阪でも休業)
https://www.kfc.co.jp/news/5570
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