またしてもあの有害教育番組がやらかした。24日にNHK Eテレで放送した天才てれびくん hello,が、現実から著しくかけ離れた奇天烈なストーリーで、教育界に物議を醸している。実際の仏教寺院ではあり得ないような和尚の言動や、寺を訪ねた未成年の出演者が、アバターとともに、境内で殺し合いバトルをするというものであり、たった20分程度のショートドラマに、これだけの欺瞞的かつ冒涜的な表現が散りばめられていることには、反面教師的な絶賛に値すると言えよう。24日の放送内容は、寺院などに関しての誤った認識をこどもたちに植え付けるおそれがある。
ジャンクフード好きの和尚?
喝!と叫んだ直後に、(ジャンクフードの)ピザにポテトL,ストロベリーシェイク…そんなものを好むイカれた和尚(もちろん、演出上の架空の和尚)が登場していた。ご察しのとおり、実際の仏教寺院の和尚というのは、食生活にも殺生を禁じるなどの厳しい戒律があり、結果的にも質素で健康的な食生活を送っており、マクドナルドのようなジャンクフード(を食べる行為)は、宗教(仏教)的にも殺生を含み、怠惰的で煩悩を増やす悪行として、真っ先に忌避される存在である。
境内で殺し合いゲンカ
寺院境内でのケンカは、宗教の違いを超えて、最悪のタブーとなる行いである。そのようなケンカ(争いごと)をすること自体も、それを黙認する和尚の態度もあり得ないことである。そのケンカの目的こそが、和尚が持つタマ電Qを手に入れるためだからなのだろうが、とにかく、あまりにも現実離れした、常識的な市民には意味不明なストーリーであることには変わりはない。NHKは、「あくまでもこどもの娯楽だ」との一点張りだが、冗談にも限度というものがある。そのような、宗教冒涜のニュアンスを含んだ、誤った寺院観をこどもに植え付けてしまうことは、教育の観点からも許容限度をはるかに超越している。
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