
岡山県は20日午前9時、岡山県津山市の工業的採卵養鶏場での鳥インフルエンザ疑い事例に関して、遺伝子検査の結果、H5亜型の鳥インフルエンザであることが確定したと発表し、同時刻から殺処分などの防疫措置を開始しました。各情報によりますと、この工業的採卵養鶏場は、JR姫新線坪井駅の北側に所在し、愛知県に本社があるグループ企業が保有しているとみられています。飼養規模では約43万羽とされています。家畜伝染病予防法の規定に基づき、全数が殺処分され、殺処分された採卵鶏は直ちに焼却処分されるということです。

●岡山県からの情報(確定報告)
https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/1013312_9780167_misc.pdf
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岡山県のリスコミの実態は
岡山県は、防疫措置経過報告などのPDFファイル上の締めで、このような強調表示を行っています。
「我が国では、これまで家きん肉及び家きん卵を食べることにより、鳥インフルエンザウイルスが人に感染した事例は報告されていません。」
この解釈には注意が必要です。たしかに、「報告されていない」ことは事実なのかもしれません。しかし、このような表現をすると、多くの人は、「安全で心配がない」と勝手に解釈してしまいます。当然、論理的には「(その勝手な解釈には)根拠なし」ですが、その「根拠なし」が、根拠ありであるかのように正当化されてしまい、県側も「それを狙っての強調表現」という思惑があるのではないか、ということに重大な疑念が持たれます。そのような、県側のリスクを黙認してほしいとの一心から行われるこのような論調は、願望論にほかなりません。
先日の兵庫県姫路市の事例でも述べたように、報告されていないということには、未知のリスクというものがあり、そのような未知のリスクは、既知の場合に比べて(未知の分だけ)重みづけされるべきという基本的考え方があります。わからないからこそ、より厳重な警戒が必要だということです。そこを勘違いしてはならないのです。

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