5日のNHK「あさイチ」の「ツイQ楽ワザ」のコーナーで、医師が不食を強く推奨するジャンクフードの代表格のひとつ、インスタントラーメンを「鍋のシメや忙しいときの味方」として、活用を強く推奨のうえ、多くの人が問題視する健康への悪影響を否定する、公共放送としてふさわしくない内容が放送され、問題となっています。
インスタントラーメンは、塩分(塩化ナトリウム)の過剰摂取やかんすいやスープの添加物由来のリン酸塩、血糖値の急上昇、野菜不足による食物繊維やビタミンの不足など、健康上の数多くの問題点が指摘されていることは誰しも知るところですが、NHKは、これらの問題について、インスタントラーメンを食べ続けながらも、健康診断で問題を指摘されたことがないというインスタントラーメン批評家の個人的体験談をもとに、「スープを飲まなければよい」「野菜足しをすればよい」などと、インスタントラーメンの不健康な印象をもみ消すような内容を強調しました。世の中には、特異体質の人は少なからずいるものです。このインスタントラーメン批評家も、もし語っていた内容が真実であれば、この批評家は、インスタントラーメンを習慣的に食べ続けても健康を害さないという特異体質の持ち主だとみるのが妥当といえます。このような特異体質を持たない大多数の人は、NHKの放送内容を真に受けると、多くの医師や管理栄養士が指摘するように、腎臓障害などの健康問題を引き起こすおそれがあります。もし、放送内容を真に受けて、腎臓障害などの健康被害が出た場合、公共放送のNHKは、どのように責任をとるつもりなのでしょうか。この質問に対してNHKは、ノーコメントとしています。
朝ドラテーマが発端か、日清食品忖度疑惑が浮上
NHKは、6年前の2018年10月から、朝ドラマ「まんぷく」(大阪放送局制作)が放送された経緯があります。「まんぷく」は、台湾出身の日清食品の創業者、安藤百福の半生をテーマにしたドラマで、大阪府池田市で発明活動を手掛けた現在のインスタントラーメンの元祖となる「日清チキンラーメン」の発明ストーリーが描写されていました。このような経緯があることからも、NHKは日清食品と親密な関係にあるとみられ、インスタントラーメンの雄、日清食品へのただならぬ忖度慣行が、健康問題で逆風が強いインスタントラーメンを擁護し、べた推しするという、今回の不自然な放送内容をもたらしたのではないかと、FMGでは分析しています。日清食品は、かつてのカップヌードルの容器で使用されていた発泡ポリスチレン容器から溶出するスチレンオリゴマーの内分泌撹乱物質(環境ホルモン)疑惑について否定側に立ち、持ち前のマーケティング力を駆使して学界を揺るがしたことでも知られています。インスタントラーメン業界へのメンツと視聴者の健康、NHKはどちらを大切にするのか、公共放送NHKの責任が、今、問われています。
コメント