岐阜県は、同県本巣市の採卵養鶏場で発生が確認されたした高病原性鳥インフルエンザで殺処分された採卵鶏約1万5,000羽の焼却処分を26日午前から始めているということです。通例では、発生した養鶏場の敷地内に埋却されますが、この事例の場合は、地下水脈の位置が高く、埋却によって生じる滲出水により地下水を汚染するおそれがあるうえ、近くのごみ焼却場での焼却も困難であることから、岐阜県は国からコンテナ型の移動式焼却炉を借り受けて、本巣市内の根尾川の河川敷で焼却処分をする判断をしたということです。殺処分された採卵鶏は密閉容器に封入され、その密閉容器は、まとめてベージュ色のフレコンバッグに格納されています。そのフレコンバッグごと、重機で吊り上げては、焼却炉に投入する作業が、12月1日頃まで続くとみられています。焼却作業は、民家から100m以上離れた場所で行っているということで、岐阜県は、「焼却後の灰は、産業廃棄物として処分する」としています。移動式焼却炉による焼却処分の事例は、過去に全国で1例しかなく、今回で2例目ということです。
作業の様子(NHK名古屋放送局(東海NEWSWEB)による映像)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagoya/20241126/3000038639.html
※視聴注意:上記リンクには残虐な映像表現(焼却の映像)があります。ご注意ください。
工業的養鶏だけでも十分に大きな問題なのに、鳥インフルエンザが発生したら、さらに鬼畜の極みともいうべき対応となる日本の実態。「感染症だから仕方がない」と片付けられますが、そのようなことを繰り返すようでよいのでしょうか。日頃から感染症の問題を考えず、鳥インフルエンザが毎日のように発生する現状があっても、安い鶏卵や鶏肉を当たり前のように求めては食べる日本の能天気さが、このような矛盾を生むのです。上の映像のような残虐を繰り返さないためには、一人ひとりがどのようなことを考え、どのように行動に反映するべきなのか、考えるべきです。
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