もう我慢の限界!止まらないトレカ拝金主義の暴走に法律のブレーキを!
FMGは13日、経済産業省製造産業局生活製品課に対して、商業アニメのキャラクター等を印刷したトレーディングカード(通称:トレカ、以下、通称)の法規制を政策提言しました。トレカをめぐっては、特定のトレカが、「レア物」として、1枚数十万円もの法外な価格で取引されることもあることから、投機対象となったり、できるだけ珍しいカードを狙って、小学生くらいの未成年者が1枚のカードに高額を費やすといった拝金主義のエスカレートが社会問題となっており、きょうも、東京・秋葉原のトレカショップで、115万円相当ものポケモンのトレカが、闇バイトによるとみられる者に盗まれる強盗事件がニュースで報じられたばかりです。
政策提言の内容は、推定販売価格が5枚で数百円程度のトレカを、1枚数千円や数万円に釣り上げて取引するような販売を法律で禁止すべきだとするものです。品薄のものや希少品に高値がつくことはよくあることですが、このような資本主義社会の盲点を突くかのように、意図的に転売を繰り返して価格高騰を誘発せしめる、いわゆる「転売ヤー」の問題が社会問題化しており、とくに、PS5などの商業ゲーム機のような低俗娯楽に関するものでは、低俗層が熱狂してトラブルが炎上化する問題が起こりがちです。FMGでは、トレカもそのような低俗層が集る対象で問題がこじれやすいことを大いに問題視しており、今回の政策提言に至ったものです。今回の政策提言は、究極的には、倒産した企業の株式と同じように、トレカの無価値化を法制化でも促し、「タダの紙切れ」にしていく狙いがあります。
経済産業省は最近になって、強力磁石でできた玩具や吸水性ポリマー製のボール型玩具について、乳幼児の誤飲事故が後を絶たないことを理由にして、販売禁止を決定したばかりですが、この理屈では、一般的な食品でありながら、喉につまらせることによる死亡事故が後を絶たないもちやこんにゃく、りんごなども販売禁止しなければ筋が通らないことになることになり、行き過ぎた規制だとの批判もあります。経済産業省製造産業局生活製品課は、「(磁石セットや吸水性ポリマーボールの玩具規制は)他省庁からの要請によるものだ」と反論しました。その反論に対して、「では、どこがどのような要請をしたのですか。(具体的にご教示願いませんか。)」「消費者庁なども、(健康に悪いトクホコーラの許可を放置するなどで)矛盾だらけではないですか。」とFMGが反論し返すと、経済産業省の同課は、何も答えることはできませんでした。
ほんとうに規制すべきものを規制せず、規制しなくてもよいものを急いで規制するという、経済産業省の歪曲したことなかれ主義が、ここでも露呈することとなりました。
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