岡山県倉敷市で発生した3例目のHPAIが発生した採卵養鶏場もバタリーケージ飼養であったことが明らかになりました。山陽新聞の映像資料では、雌鶏が物悲しく泣く中、岡山県職員がケージから雌鶏を強引に引き抜き、窒息させるためのポリ袋がセットされた焼却用の白いプラスチックコンテナに詰め込んでいくという、あまりにも残虐で、息がつまりそうになる様子が映し出されています。県による文書に「火葬」ではなく「焼却」と表記されていることからも、鶏の家禽としての生命選別※注、生命軽視の真意が伺えます。本来なら、可能なかぎり、抗インフルエンザ薬で治療をすべきですが、治療の甲斐なく、やむを得ず殺処分をせざるを得ない状況であったとしても、せめて、祈りを捧げながら土葬か火葬をするという配慮があってもよいのではないでしょうか。まさに、鬼畜の所業。人間とはかくも罪深い動物なのだと、胸が張り裂けそうといいますか、身につまされる思いがします。
家畜伝染病予防法という悪法のもと、県職員によって惨殺された罪のない雌鶏たち。どうか安らかに。
山陽新聞の映像資料(⚠警告:残虐(動物の殺害)シーンを含むため視聴(リンクのクリック)は厳重注意)
https://www.sanyonews.jp/article/1329272?rct=bird_flu
※注:家畜伝染病予防法では、HPAI確定時、家禽はすべて殺処分しなければならず、家禽以外の鳥類は、全数殺処分義務の対象外であることが規定されている。この規定は、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでも適用され、家禽に該当するアヒルやエミュー、ガチョウなどは全て殺処分された一方、家禽に該当しない鳥類のペンギンなどは殺処分から免れた。
コメント