きょうは楽しいひなまつり

きょうは太陽暦上の桃の節句、ひなまつりですね。女の子の健やかな成長を願う祭事です。

あれ?桃の節句といっても、今は梅がやっと満開になったばかりで、桃はまだ咲く気配がないし…

というのも、当然のことなのです。本来、桃の節句というのは、太陰暦(旧暦)の弥生3日にあたり、今年の場合は、太陽暦上の4月3日にあたります。だから、桃の花とはいっても、今、お花屋さんに並ぶ切り花はすべて、3月3日に3〜5分咲き程度になるように調節された温室での促成ものになります。実は、太陽暦のひなまつりは、春の先取りの祭事だったのです。

桃は、ソメイヨシノとほぼ同時か、やや遅れて咲く花です。大阪の場合、今年のソメイヨシノの開花予想日は3月27日、満開日が4月3日ですから、4月3日であれば、桃が咲いていてもおかしくないですね。それも、咲き始めの最も映える時期といえます。きょう、ひなまつりをお祝いする家庭や学校が多いと思いますが、旧暦のひなまつりにあたる1ヶ月先にも、ソメイヨシノと桃の花との共演を眺めながら、もう一度祝ってもよいかもしれません。

ただ、気をつけてほしいこともあります。ひなまつりが終わったら、ひな壇はすぐに片付けましょう。本来のひなまつりは、旧暦の弥生3日ですから、4月3日まで飾れることになります。すぐに片付けなければならないからといって、明日には片付けよう、という必要はありません。ひなまつりの原義をよく理解したうえで、もう1か月間飾り、ひな壇とともに、これから咲く花が増えゆく春の感覚を、こどもと一緒に楽しみたいですね。

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