その化学肥料、実はミネラルウォーターや海水の成分とほぼ同じ

銀鮒の里学校(ふなあん)が提唱するヴィーガン農法で厳選した化学肥料、実は、ミネラルウォーターや海水(粗製海塩)の成分と化学的にはほぼ同じだということをご存知でしょうか。化学肥料とはいっても、成分が明確にわかる、成分を厳選した、単一成分肥料を使用しますので、成分不明の肥料添加物が含まれた配合肥料とはまったく意味が違います。

「硝酸性窒素がダメ」なのは、ミネラルウォーターや井戸水の水質の考え方と同じ

銀鮒の里式ヴィーガン農法では、化学肥料でも硝酸性窒素や土壌の硝酸菌の作用で硝酸性窒素に変換されやすいアンモニア性窒素は使用しません。しかも、硝酸性窒素の生成の影響を最小限にするため、元肥の窒素は植物性堆肥(腐植質)のみとし、窒素の化学肥料施肥は尿素の追肥(葉面散布と土壌潅注)のみ、不足の一歩手前くらいにとどめるという念の入れようです。

使用する可能性がある化学肥料の成分としては、尿素、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム含有物(にがり)、炭酸マグネシウム、硫酸カリウム、リン酸(二水素)カリウム、炭酸(水素)カリウム、リン酸水素カルシウム(過リン酸石灰)、硫酸カルシウム(石膏)、ようりんなどがあり、尿素は人尿(おしっこ)や皮膚保湿剤(化粧品・外用薬)でおなじみの成分ですし、ここに挙げた無機塩類は、飲用のミネラルウォーターや醸造用地下水、温泉水、海水の成分として含まれていてもおかしくない成分です。実際に、日本酒で有名な西宮・灘の地下水には、かなりの量のリン酸塩が含まれているために、醸造に適しているといわれるほどです。ミネラルウォーターの成分のサルフェート(硫酸塩)とは、具体的には、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウムと考えられています。そのうえ、ようりんは、原料や製法が自然に近いということから、有機JAS規格にも適合するリン酸化学肥料です。もし、化学肥料を全面否定するなら、ミネラルウォーターもお酒も井戸水も絶対に飲まない、粗塩も絶対に摂らないと宣言しなければ、科学的には筋が通らないことになってしまいます。銀鮒の里式ヴィーガン農法での化学肥料施肥は、人工的に調整したミネラルウォーターを与えているようなものなのです。残留薬物汚染や多剤耐性菌汚染の疑いがあり、病虫害や水質汚染の心配もある家畜糞尿を用いる有機農法か、植物性堆肥を基本とし、ミネラルウォーターのようなクリーンな肥料で農芸化学の理にかなった養分調整を行う銀鮒の里式ヴィーガン農法か、どちらがより安心できるかは、火を見るより明らかでしょう。

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