Linux創始者が反ワクチンニセ市民運動を痛烈に批判

Linux創始者として知られるリーナス・トーバルズ氏が、Linuxカーネルメーリングリストに、反ワクチン運動を呼びかける投稿をしたドイツ人とされるメンバーに対して、その投稿を「愚かだ」と痛烈に批判しました。

Linux生みの親リーナス・トーバルズが反ワクチン派の主張に激怒、「予防接種を受けろ。反ワクチンの嘘を信じるのは止めろ」

銀鮒の里学校は中立の立場「賛成も反対もしない。主体的にリスクを考え、各主体で判断すべきこと」

Linux運動を推進する銀鮒の里学校は、新型コロナウイルスワクチン(mRNAワクチン)に関して、リーナス・トーバルズ氏の考え方を尊重しつつ、賛成(推奨)も反対(制止)もしない中立の立場をとります。早い話が、「受けたい人は受ければよい。受けたくない人は受けなくてよい。どちらの権利も尊重されるべき」ということです。なぜなら、個々が接種を受けるワクチンの反応は、その本人で完結することであり、受けても受けなくても誰にも迷惑をかけないからです。なかには、「受けないことで新型コロナウイルスに感染したら迷惑がかかる」という考えをお持ちの方もあるでしょう。しかし、ワクチンの効果も絶対的なものではなく、感染のリスクを下げるものにすぎず、本人の体質や生活習慣等によっては、感染の可能性もあります。また、何らかの理由で接種を受けたくないという意思を持つ人も多く、それはそれで尊重されるべきです。接種を受けろという圧力も問題がありますが、リーナス・トーバルズ氏の発言は表面的には強い圧力を感じるようでも、その真意は、批判するなら、正しい科学的認識のもとで批判しろということであり、単に科学音痴のド素人が陰謀論を鵜呑みにしてニセ市民運動をして言論撹乱することこそが愚の骨頂だということだろうと察せられます。

素人判断のニセ市民運動は威力業務妨害罪に問われるおそれも

Facebookなどの商業SNS上では、未成年者に対する集団接種に関して、反ワクチン運動で各自治体に電話抗議(俗にいう電凸)を呼びかける動きが起こり、波紋を呼んでいます。警察に被害届の提出を検討している自治体もあるといい、このようなニセ市民運動は「威力業務妨害罪に問われる可能性もある」と警告をする弁護士も現れています。

実質的に接種を強制するような集団接種はたしかに問題がありますが、だからといって、反ワクチン運動をするというのは愚かな考え方です。製薬会社の利益独占などの問題もあるものの、感染拡大防止に一定の効果があるという公衆衛生上の便益を評価すべきという見方が大勢となっています。リーナス・トーバルズ氏の主張するように、ワクチンに異議があるのなら、「mRNAとはなにか」などという遺伝子に関する生化学をきちんと理解したうえで行うのが筋です。そのことに基づかない素人発言は無視するというリテラシーを一人ひとりが持ち、最終的な是非の判断は各主体で行うべきだということです。私たちがみなさまにお願いしたいのは、その判断のためには、何が必要なのかということを、一人ひとりが考えていただきたいということなのです。

銀鮒の里学校は、食品のようなものに対する営利目的の遺伝子操作技術には断固反対しますが、公衆衛生上重要な意義が十分にあると客観的に判断される遺伝子操作技術にまでは反対しないことを確認します。

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