ポケモンGO、どうぶつの森(※商業ゲーム)、VRゴーグル…
現実世界に向き合わず、捏ち上げられた仮想現実に没入するVRがブームですが、これに異論を唱える人はごく少数だということに疑問を感じませんか。実はこのブーム、日本政府が急ぐデジタル化に便乗するかたちで、国民に考えさせず、世界観を狭小なままにし、国の政策にものをいわせないようにする愚民化戦略の一つなのです。
なぜ里山に行かない?
これらのVRは通常は家庭(ステイホーム)で行われることから、新型コロナウイルス禍で外出を控えていることが、ブームがエスカレートする一因であるといわれます。でも、ちょっと待って下さい。ほんとうにコロナ禍が外出しない理由として妥当なのでしょうか。人は地球上にいることしかできません。密をさけるべきなのであれば、密を回避できるところに積極的に出向けばよいのです。そうです。里山こそが、密を回避しつつ、世界観を拡げることができる場所なのです。今の時期であれば、都会ではまずみる機会がないような春の花が咲き乱れ、カエルやイモリが現れはじめ、ツバメの営巣活動などもみることができます。現実世界の里山に行くことで心も癒やされ、世界観も大きく拡大し、心身ともに元気になれます。なぜ国や自治体が里山に行くことを推奨しないか、もうおわかりだと思います。里山に行く人が増えれば、世の中がスマートになりすぎて、都会のテーマパークや柔軟剤、商業ゲーム、医薬品などといった利権を肥やすことができなくなり、そのようになることを恐れるからです。
野生生物の名前を多く知ることは世界観を拡げること
あなたは、現実世界の野生生物の名前(属・種レベル)を、いったい何種類知っているでしょうか。野生生物の名前を多く知っている人は、自然を愛し、大切にします。逆に、野生生物の名前をあまり知らない人ほど、自然とは対立概念にある人工構造物による開発に期待を寄せるものです。例えば、ダムなどの大規模公共工事では、多くの生物が犠牲となり、それに伴って絶滅の危機に瀕する種がある場合も少なくないのです。たいていの場合、反対運動が起こりますが、その反対運動の目的の一つが、生物多様性の保存です。もし、ポケモンGOのキャラクター探ししか関心がない人なら、なぜ大規模公共工事に反対するのかの意味すらわからなくなるでしょう。それこそが、政府の狙いなのです。
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