ブルドッグの立場に立った英公共放送BBCの報道を紹介、NHK

英国の公共放送BBCが報道した、人間の都合によって品種改良されたブルドッグの立場に立った、健康上の不都合に関するニュース記事ついて、16日のNHKの報道番組「キャッチ!」が紹介した。英BBCは、「ブルドッグはただ『(しわだらけの顔が)かわいい』という人間の愛玩的ニーズだけのために品種改良が進められたものであって、ブルドッグにとっては、皮膚炎や眼の炎症などの健康上のリスクを多く抱えており、不都合なものとなっている。SNSなどで「映える」として人気のブルドッグだが、フランスなどでは、(アニマルウェルフェアの観点から)繁殖禁止の議論が進んでおり、このままでは、イギリス国内でもブルドッグ繁殖禁止の議論が出てくるかもしれない」と、視聴者にブルドッグの立場に立った熟考を促していた。従前から動物愛護の国として知られるイギリスだが、周辺の欧州諸国でも、動物愛護に関する関心の急速な高まりがあり、焦りを隠せない様子だ。海外報道記事の紹介の直後のNHKキャスターによるコメントは通例だが、この報道記事に関しては、ノーコメントであり、このことからも、日本のメディアにおける動物愛護言論の遅れが鮮明となったかたちだ。

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