【独自】NHKプラスFirefoxはずしの真意、Firefoxの強固なプライバシー・セキュリティを忌避する意図か

Linux版Firefox環境でNHKプラスを視聴できることを検証した様子

強固なプライバシー・セキュリティで定評のFirefox

ソースコードを公開しているオープンソースには、当然のこととして、外部からクラッキングされ難い強固なセキュリティ性能を備えていることが、その普及には絶対に欠かせない条件となります。Mozilla Firefoxは、インターネット黎明期のNetscape Navigatorの頃から磨かれ続けた強固なプライバシーセキュリティ性能が、教育現場などのセンシティブな現場からも高く評価され続け、今日でも草の根オープンソースNo.1ブラウザの地位を堅持しています。そのMozilla Firefoxの強固なプライバシー・セキュリティ性能が、NHKプラスが推奨ブラウザからFirefoxを警告マークつきで除外したい真意であろう疑惑が浮上してきました。

Firefoxの高性能を嫌ってのはずし行為疑惑

NHKプラスでは、見逃し番組配信を視聴する際に、ログインが必要になりますが、その視聴アカウント登録の際に、個人情報のひとつである、受信契約の状況を確認することになっています。NHKは、その受信契約の状況を確認する際に、Mozilla Firefoxの強固なプライバシー・セキュリティ機能が障害となる可能性があることを嫌い、Firefoxを、動作検証すらしない、事実上の「門前払い」にしているとみられます。言い換えれば、NHKは、受信契約状況確認の障害とならないようなプライバシー・セキュリティ上の脆弱性に着目して、Microsoft EdgeやGoogle Chrome、Apple SafariといったGAFAM系ブラウザを推奨している思惑があるとされます。この疑惑に関して、サービス提供元のNHKは、回答に詰まった末に、「そのようなことはない」と否定するコメントをしています。

重々ご承知のとおり、NHKは公共放送であり、デジタル格差を是正するサービスのユニバーサルデザインには、最大限に配慮する責任があります。しかしながら、経済的事情などに関係なく、誰でも障壁なく利用できるオープンソースを排除する実態は、皮肉にも、(商業的なOSやソフトウェアのユーザーしか利用できなくすることで)デジタル格差を拡大することになっています。この矛盾した実態を憂慮し、ふなあん市民運動メディアは、NHKに対する監督権限を有する総務省情報流通行政局放送政策課に、NHKプラスのFirefoxユーザーはずしのようなオープンソース活用にかかる理不尽な障壁をなくし、オープンソース活用促進による日本国内のデジタル化推進に取り組むよう、政策提言を行いました。

※オープンソース全体では、Googleが開発したChromium(Chromeブラウザのオープンソース版)も知られていますが、巨大商業的プラットフォーマー(GAFAM)が開発元のものは、Mozillaのような草の根の流れをくむものとは性格が異なるため、草の根オープンソースとして区別しています。

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