何をやってもとれないだるさの原因かも…
滋養強壮薬をいろいろ試しても、しっかり寝ても、何をやってもだるさがとれない…その原因は、食生活の乱れにあるのかもしれません。きっとその可能性が高いでしょう。そのようなことが、今日の全世界的な予防医学市民運動のトレンドになっています。これまでは、肉類の揚げ物や焼肉などといった滋養がありそうなものをガッツリ食べることが、疲れをとるのに有効と信じられてきました。しかし現在では、それとは真逆ともいえることが、予防医学の新常識になりつつあります。疲れたときこそ、栄養バランスがとれて、抗酸化性物質を豊富に含んだあっさりとしたものをしっかり食べて、炭水化物は控えめに、遊離糖類は極力とらないという食生活です。
「マクドやランパは禁止!」は健康社会の思いやり
このような食生活を実践するために、まず一番にすべきことは、健康によいものを食べることよりも、健康に悪いものを食べない(飲まない)ことです。具体的には、マクドナルドやヤマザキランチパックなどといったジャンクフードをきっぱりと断つことです。とくにこのような食品は、超加工食品として世界的に問題視されており、それらに対する冷ややかな眼差しは、日増しに強くなってきています。マクドナルドやヤマザキランチパックは、歯がなくても食べられるくらいに柔らかく超低繊維で、塩分や脂質が多い濃いめの味付けで、添加物を巧みに組み合わせることで、味覚がバグるように依存性を生じさせることを目指して開発されています。同じ量での満足度が低いので、たくさん食べないと満足せず、セットや他の菓子パンなどで多食させるように誘導するのが、マクドナルドやヤマザキパンのビジネスの方法論なのです。このような食習慣は、数々の生活習慣病のリスクを激増させ、さらに没入させるようにマインドコントロールすることで、「それしかない」と思わせるのです。気づいてみれば、胸や脳を金槌で殴られたような激痛が突如として襲い、救急搬送されるようなことにも。生命の危険もある心筋梗塞や脳卒中の危険な症状です。銀鮒の里学校では、商業依存は道徳悪のひとつだとしていますが、その恐ろしいつけの一つだともいえるわけです。これは脅しでもなんでもなく、多くの医師が認める現実です。銀鮒の里学校の助言を真面目に聞かなかった人は、そのような恐ろしいことがいつ我が身に起きてもおかしくないということを覚悟すべきなのです。
そして、食塩(総ナトリウム量)の低減とリン酸塩の摂取を意識的に断つことです。とくにリン酸塩は、スーパーで売っている加工食品の多くに含まれており、添加物表記に「リン酸塩」と書いているものはもちろんのこと、「pH調整剤」や「乳化剤」、「酸味料」の表記でカモフラージュしていることもあり、無意識のうちに摂取していた、ということもあります。ここで問題となるリン酸塩は、「無機リン」と呼ばれることも多いです。では、「有機リン」はどうかといえば、玄米のフィチン酸や大豆・動物性食品に多く含まれるリン脂質(レシチンなど)といった、共有結合態のリン酸化合物のことを指し、無機リンとは全く異なった性質を示します。無機リンは、腎臓に過大な負担をかけることが問題視されているほか、急激なカルシウム欠乏による感情の高ぶり(イライラ感)や骨密度低下を招く原因としても知られています。
無機リンは、超加工食品を断つことだけでもかなり減らせますし、加工食品にも極力依存せず、加工度が低い、無機リンの恣意的使用が明らかにない食品だけに絞り込んで摂取することで、確実に摂取を避けることができます。とくに、買い物や注文の際は、原材料表記のアフタースラッシュ情報を注意深く確認するようにしてください。
糖質とタンパク質を高温の油で揚げることで発生するAGEsとアクリルアミド
糖質とタンパク質を高温の油で揚げると、タンパク質が不可逆的に糖化された終末糖化産物(AGEs = Advanced Glycation End Products)やアクリルアミドが生成し、これらAGEsやアクリルアミドが生活習慣病リスクや発がんリスクを高めることが指摘されるようになっています。揚げ物は外食産業にとって都合がよい調理方法であることが、外食に揚げ物メニューが多くなりがちな最大の理由になっていますが、同時にこのことが、外食の利用頻度が生活習慣病や発がんのリスクを高めることにも関係していることになるわけです。とくにマクドナルドは、非常に多くのAGEsを食べさせるようになっていますが、マクドナルドは、この問題については一切説明していません。
アクリルアミドは、タンパク質の構成アミノ酸として、アスパラギンを多く含む場合に、とくに多く生成することが知られています。その代表例がじゃがいもの揚げ料理です。やはりマクドナルドにもフライドポテトがあり、セットで無意識のうちにアクリルアミドを摂取できるようにできています。揚げ料理は極力控え、軽く炒める料理や油を使わない焼き料理や蒸し料理、煮込み料理が、AGEsやアクリルアミドの問題を回避する観点から推奨されています。
多くの医師も推奨する、家計にもやさしい食品
- 玄米
- 玄米酢
- 大麦
- いわし
- トマト・トマトジュース(無塩)
- キク科の野菜(チコリ、ごぼう、菊芋など)
- かぼちゃ
- ブルーベリー
- ブロッコリー・スプラウト
- にがり分含有の粗製海塩(食塩相当量80重量パーセント未満)
これらの食品は、抗酸化力が強い物質を含んでいたり、食物繊維が多かったり、糖質などの代謝を活性化するものだったり、減塩に役立つものであることがわかります。さすがに廉価品と比べると、やや割高になる場合もありますが、ジャンクフードや超加工食品、外食をやめて浮いたお金で買っても余裕でお釣りができ、結果的には家計にやさしい食生活になります。1日あたりの塩分は、できるだけ6g未満を目指すことが推奨されています。気持ちにも余裕が生まれ、QOLが確実に向上しますので、ぜひ、実践してみてください。
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