現状では、健康的な食べ方ができないことを認めずにはいられない日本マクドナルド。こどもが食べれば、腸内細菌(こどもうんこ)の質が悪くなり、成長への悪影響が懸念され、おとなが食べても、腎臓疾患や動脈硬化などの心疾患、糖尿病のリスクが高くなることから、さらに、アメリカを通じてイスラエルなどの戦争問題の解決を遅延させたり、進出国の食文化を侵略的に破壊したり、今もなお環境負荷の大きいビジネススタイルが続いているといった、持続可能性の観点でも多くの問題が指摘されることから、銀鮒の里では、マクドナルドが現状の経営を維持し続けるかぎり、マクドナルドに反対し、マクドナルドの禁止を呼びかけています。
そこで、「現状では、健康的な食べ方を提案できないまま放置では、日本マクドナルドにとっても大きな損失ではないか。例えば、内科医師の監修のもと、AGEsやGI値を大幅に低減できる全粒粉ベーグルに、スチームした具材をサンドした、油で焼かないバーガーや、揚げるマックフライポテトから野菜がしっかりと摂取できるスチームサラダ、ドリンクなどでもリン酸やリン酸塩を一切使用せず、無機リンを大幅に低減したメニューを作ってほしい」と提案すると、日本マクドナルドは意外な回答を返したのです。なんと、「貴重なご意見をありがとうございます。社内で共有し、今後の商品開発の参考とさせていただきます」と、好意的に受け止めていたのでした。現状では決して評価できないレベルの日本マクドナルドのSDGsですが、さすがに大企業としてSDGsを無視することは社会が許さないわけで、そんな中で、日本マクドナルドがSDGsでいざ尻に火がつくべきときに、役立つ提案だと捉えたのでしょう。現状をみるかぎりでは、実現したとしても、遠い先の話になりそうで、絶望的な感も否めないでしょうが、私たちも諦めることなく、ダメでもともとという気持ちで提案する人が一人でも多くなれば、あの強硬な日本マクドナルドでさえも、本気で取り組むようになるのかもしれません。
今でこそ、日本マクドナルドには断固として反対のスタンスを変えない銀鮒の里ですが、実を言えば、今は敵のような存在の日本マクドナルドにも、180度方針を転換して、私たち市民の健康や豊かな食生活を持続可能なかたちで支えるように変わることで、私たちの味方になってもらえれば、という思いが本音としてあります。市民の敵がいる状況が放置されれば、社会にとって大きなマイナスになるだけですが、その敵が味方に転じることになれば、社会にとって、大きなプラスが生まれるということになるわけです。敵はやっつけるだけでは、マイナスをゼロにするだけですから、損失を生産性ゼロにするだけです。その敵が味方に転じれば、損失体質を一躍、生産的体質に買えることができるわけですから、これほど社会にとって好ましいことはないわけです。マクドナルドとはいっても、もとは人間がつくったものですから、日本の社会に本当の意味で、対等に溶け込んでもらえれば、マクドナルドに対する市民の眼差しも好意的に変わることでしょう。このようになるのは、遠い先の話かもしれませんが、いずれにせよ、反対運動は極力しなくてもよい社会にできたら、という思いがあります。今は「鞭」を使いつつ、「このように変容してくれたら、ファンになるのに」という「飴」もダメ元で与え続けていく…オカヤマンヘンな鮒がこの世に生を受けてからまもなく半世紀。そういう新しい市民運動の考え方に変わっていく転換点なのかもしれません。
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