自由民主党の大家敏志参議院議員は、27日の参議院代表質問で、岸田首相に対して、動物の属性によって担当省庁が別れている縦割り行政が、人獣共通感染症対策の足かせになっている現状を改善するために、家畜保健衛生所の担当対象動物を、これまでの家畜家禽から、愛玩動物や野生動物にも拡大することで、ワンストップでの迅速かつ柔軟な対応を可能にするワンヘルスの考え方に基づく人獣共通感染症への対応のあり方について質問しました。これに対して、岸田首相は、5月に広島で開催されるG7サミットで国際的な医療課題が重要議題になる可能性が高いことを踏まえて、「人獣共通感染症は重要な政策課題であり、省庁の連携を進めるとともに、日本版CDCなどの新設により、動物種の違いを超えた新しい感染症対策に関しての司令塔機能を強化していく」という旨の答弁をしました。
なお、この質問と答弁では、鳥インフルエンザやそれに由来して発生する可能性が高いとされて警戒されているヒト新型インフルエンザというキーワードは挙がりませんでした。
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