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NHK Eテレで平日朝7時20分から10分間放送のこども向け番組「オハ!よ〜いどん」の素人レベルの激甘番組構成が、ことに関西で波紋を呼んでいる。
骨の弱いこどもに、こどものコーラ飲用推奨問題
オンライン出演の北海道在住のこども(女の子)が、北海道のソウルフードと呼ばれる鮭とばのこども流のオススメ食べ方を紹介するというものだ。祖父母や両親が、鮭とばをつまみに日本酒を飲んでいるとき、こどもは鮭とばを食べながらコーラを飲むというものだ。これに対して、司会は、不思議な顔をしながらも、結局は、全国のこどもたちに「鮭とばコーラ」を推奨していた。コーラは、酸味料のリン酸が骨の成長を強く阻害することから、とくにこどもの健全な成長に重大な悪影響を及ぼしかねない、ジャンクフードの定番として悪名高いことは、言わずと知れたことであるうえ、大人の行為であるとはいえども、アルコール飲用シーンをこども向け番組で安易に流すことも、現代の常識的市民感覚に照らせば、議論を呼びかねない問題だ。NHKと登場のこども(の家族)との事前調整を怠っていることや、それ以前に、NHKEテレの児童教育への配慮を著しく欠いているという、そもそもの激甘体質を、わずか数分で露呈した格好だ。
休みに行くところといえば「ゆうえんち」をこどもに強要、同調圧力問題
オンライン出演の全国のこどもに、同じ回答を要求して、みんなでだるま落としのだるまを助けようというコーナー。ここでとくに問題となったのが、「休日に行くところはどこ?」という質問だ。行くところは人それぞれ多様にあって然るべきであって、図書館だというこどももいれば、里山のナチュラルガーデンだというこどももいるだろうし、海にいくというこどももいるだろう。ところが、この番組では、何らかの同調圧力が働いたのだろうか、全員「ゆうえんち(テーマパーク)」という回答で一致するという北朝鮮マスゲーム的な不気味さを感じる結果となった。こどもの回答の一致でもって、だるまが助かりミッション成功ということで、こどもにニセの自己肯定感を煽るというくだりだ。このコーナーでわかることは、番組の制作スタッフが、SDGs時代に暗黙的に求められる、多様性の尊重ということの意味をよくわかっていないということだ。ここにも、オハ!よーいどん番組制作スタッフの詰めの甘さや、SDGs-ESDに関する認識を著しく欠いた実態がうかがえる。
民放カンテレの長寿番組の名称に酷似も知らんぷり、パクリ疑惑
関西在住者にとって、民放の関西テレビ放送(フジテレビ系列)で朝に放映されているローカル番組「よ〜いドン!」は知らない人がいないほどなじみがある存在であり、テレビ界においては、誰しも元祖だと認めるほどの存在だ。ところがNHKは、「オハ!よ〜いどん」が後発であるにもかかわらず、「名前が違う」としらばっくれる有様、知財(商標権)の世界では、同業者の後発類似商標として問題視される脱法的な姿勢だといえるレベルだ。参考情報として、関西テレビ放送の元祖「よ〜いドン!」は2008年6月30日からの約14年にわたり放送され続けている長寿番組である一方で、NHK Eテレの「オハ!よーいどん」は、今年の4月4日から放送されており、放送開始から4ヶ月しか経過していない。
カンテレ「よ〜いドン」のロゴと、NHK Eテレ「オハ!よ〜いどん」のロゴとの比較。少しだけデザインを変えるだけで、パクリ批判を免れようとする意図がうかがえる。
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