警視庁は、ゲーム実況ユーチューバーとして知られているという、「ねこくん!」こと、西川雄大容疑者(21)を、大麻取締法違反(所持)の容疑で逮捕しました。警視庁によりますと、西川容疑者は、すでに別の違法向精神性薬物であるコカインの所持容疑でも逮捕されており、余罪の捜査の過程の所持品検査で、大麻の所持容疑が浮上したということです。犯行の動機としては、「新宿の歌舞伎町で黒人から買った」「カッコつけたくて買った」「ゲーム実況中は(薬物の作用で)ボーッとするので、やっていない」と話しているということです。
最近の男子児童に人気の職業の衝撃
記者の出身地である岡山県倉敷市創業の総合化学大手クラレ(東京都千代田区)は、自社開発の人工皮革素材クラリーノがランドセルの素材で使用されている縁もあり、毎年、小学生のなりたい職業についてのアンケートを行っています。そのアンケートによりますと、ユーチューバーは、昨年7月に発表された小学校6年生のなりたい職業については男子の第4位(2020年は第16位、2019年は第18位)に、この4月に発表された小学校新1年生のなりたい職業については、男子の第6位(2021年は第7位、2020年以前はランク外)、女子の第14位(2021年は第19位、2020年以前はランク外)でした。さらに、小学校6年生男子で3年連続1位のスポーツ選手について、スポーツの種別では、eスポーツ(プロ商業ゲームプレイヤー)が、2021年の3位でした。公立小学校での職業教育(なりたい職業の夢を育てる教育)では、あくまでも児童の自由に任せるという基本姿勢を(教師や親などの周囲の大人が)勘違いする実態が問題視されており、(オフラインで)身近にいる「カッコいい大人」の影響が小さくなっている一方で、スマホやネットから入る情報の影響が強くなっていることが伺えます。ユーチューバーをめぐっては、自称「迷惑系ユーチューバー」で知られる「へずまりゅう」のような、過激な脱法行為で逮捕に至るケースが後を絶たず、職業教育の危機を露呈しています。
こどもの将来を守り正しい方向に導くのが大人の指導責任、銀鮒の里学校
このような状況にあって、銀鮒の里学校としましては、昭和の頃のように、もっと親や教員が、こどもにはむしろ「口出し」をすべきだと考えます。こどもの自由という建前のもとで、口出しをしないというのは、言い換えれば大人の怠慢であるというべきです。昭和の頃の小学生は、医師や警察官、消防隊員のように、自分自身や家族を助けてくれた存在の職業に憧れたり、美味しい野菜や花を育てる農家に憧れたりと、自分の近くにいる「カッコいい大人」に憧れたものです。口出しとはいっても、教え込むのではなく、そのようなカッコいい大人が身近にいて、カッコいい大人と直接コミュニケーションもすることを通じて、こどもたちが自然とそのようなカッコいい姿に憧れるような教育環境をとりもどすよう、まずは身近な大人が、商業的な誘惑から未然に遠ざけ、あるべき方向性に、自然に指し導いてあげる配慮が必要だといえます。
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